東京ミッドタウンは、"「JAPAN VALUE(新しい日本の価値・感性・才能)」を創造・結集し世界に発信し続ける街"を目指す一環として、2012年で5回目となるTokyo Midtown Awardを開催しました。次世代を担うアーティスト・デザイナーとの出会いと応援を目指し、アートコンペ、デザインコンペの2部門を設け、幅広く参加作品を募集。若い才能を応援する登竜門となるアワードを目指し、両コンペとも39歳以下を応募要件として設定しています。
今年度のテーマは昨年に引き続き「都市」。東京ミッドタウンを代表するパブリックスペースであるプラザB1Fメトロアベニューでの展示プランを応募条件とし、総計241作品の応募がありました(応募条件は39歳以下、かつ1名(組)1作品案まで)。今年度はテーマ性とともに、公共性の高い「場」の特性を活かそうとする大胆かつ意欲的な作品が目立ち、ジャンルも立体、インスタレーション、平面と多岐に渡り、例年にも増してハイレベルな戦いとなりました。「コンセプト」「場所性」「芸術性」「現実性」「独創性」を審査基準とし、一次審査で12作品を選出。二次審査ではそれぞれの作家が模型を使って公開プレゼンテーションを行い、昨年より2点増やした計6点の入選作品を選出しました。通過者6名には制作補助金として100万円が支給され、2012年10月6日(土)より公開制作を実施。10月15日(月)の最終審査にて、グランプリ1作品、準グランプリ1作品、入賞4作品の各賞が決定しました。今回は本コンペ初の平面作品が2作品入賞したことも特筆すべき点です。ジャンルに関わらず、多くの人の目に触れるパブリックな空間に、独創性と現実性を併せ持つ提案ができたかどうかが、審査の明暗を分けたと言えます。6名の受賞者に大きな拍手を送るとともに、今回ご応募いただきましたすべての皆さまに、心より感謝申しあげます。
大村はこのアートコンペにて、入選。そして展示期間中の観客からの投票によりオーディエンス賞を受賞。
この展覧会を皮切りに、コレクター、企業、メディアなど様々な方と巡り合うきっかけとなり事実上のアーティストデビューを果たした。